1月 お年賀のお茶菓子
「來間屋生姜糖本舗のひとくち生姜糖•紅白」

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いつもお世話になっている友人に、
「今年もよろしくね」という意味を込めて
新年の挨拶とともにさりげなく渡したいのがこのお菓子。

数年前、出雲の出西窯を訪れたときに見つけたもの。
出雲と言えば、縁結びの神様がいる土地として有名ですよね。

実はこの生姜糖、縁結びのお菓子と言われているようで……。
その由縁は、砂糖と生姜を煮詰め固める、
すなわち「2人の縁が固まる」ということからだそう。
また、生姜はひとつの種から多くの生姜ができることから、
「子宝に恵まれる」という、まさに縁起のよいお菓子なのです。

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生姜糖を包むピンクの薄紙に乙女心がそそられる!まるで新しい1年のページをめくるような清々しい気持ちに。

箱をあけると、まるでキャンディのようにひとつずつ包まれた
紅白の生姜糖が美しく並ぶ様子にときめきます。
そして口に入れると、
最初は「あ、お砂糖」と思う甘さが訪れ、
やがてピリリと生姜の風味が口の中に広がっていき、
まさに淡い恋の思い出のような甘辛感。
山陰地方で親しまれている「はま茶」と合わせると、
なおさら味が引き立ちます。
香ばしい香り、そしてほうじ茶に近い味の「はま茶」は、
昔、弘法大師が広めたという言い伝えから、
「弘法茶」とも言われているそう。
なんだかこの組み合わせ、徳が高くなりそうですね。

友人にとって、今年もいいことありますように、
という願いとともに、ぜひとも小さな幸せのお裾分けをしてみてはいかが?

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ひとつひとつ手作業で製造、包装しているそう。その丁寧であたたかい心が伝わってきます。ほんのりキラキラ、砂糖が光る様子も素敵。

來間屋生姜糖本舗
http://www.syougatou-honpo.jp/

セレクト・文 カワバタヒサコ
写真 松永千晶
 
 

エディターカワバタヒサコ
某女性誌の編集をしています。おいしいものとお酒さえあれば、だいたい満足。最近、生ハム作りにも参加してきました。

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