6月 和のお茶菓子
「馬ッコ本舗みやざわの馬ッコ最中」
6月16日は「和菓子の日」。嘉祥元年(848年)から16の数にちなんだお菓子やお餅などを神様にお供えして、疫病除けと健康招福を祈る行事がはじまったことにちなみ、6月16日は「嘉祥の日」となったそう。そうした食文化を後世に伝えていくため、1979年に全国和菓子協会が「和菓子の日」として制定したのが、そのいわれ。
だから6月は和菓子を食べなきゃ! ということで、今回、ご紹介するのは、かわいい馬の形をした最中。昨年、岩手に南部鉄器を探す旅に出かけたときに見つけたもの。なんとも愛らしいこの馬の中には、懐かしい甘さの小豆と小さなお餅が入っていて、ふわりとやさしい味に、ついついほっこりしてしまいます。求肥やお餅が入っている最中が大好きな人にはたまらない味!
シンプルな器に映える馬の形。民芸調の器にも合うので、ぜひいろいろ置いてみて楽しんでください!こちらは島根・湯町窯の角皿です。
この最中のパッケージに書かれている「チャグチャグ馬ッコ」とは、毎年6月の第2土曜日に岩手県滝沢市と盛岡市で実施されるお祭りのこと。
農耕に欠かせない家畜だった馬の勤労を感謝するために、滝沢市の鬼越蒼前神社から盛岡市の盛岡八幡宮まで100頭ほどの馬を連れて行進するのだとか。よーく見ると、最中にだけでなく、包装紙の柄にも、華やかな馬の装束が描かれています。また、6個入りのパッケージには、小さな鈴がついていて、なんと数色あるようです。(今回、取り寄せたら、ピンクでした!)馬が歩くたびに”チャグチャグ”鳴るという鈴の音を感じられるという粋なあしらい!地方の祭りに思いを馳せながら、厄除け&健康招福。一石三鳥なうえ、思わず飾りたくなる民芸品のような和菓子です。
岩手では、馬屋が家の中に一体化している家のことを曲がり家(まがりや)と呼んでいたそう。その家が描かれた外箱は、どこかしら郷愁を誘う。
チャグまるしぇ滝沢内、
馬ッコ本舗みやざわ
http://www.chag.jp/umakkohonpo-miyazawa.html